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手術時間が短い・患者さんの体への負担が少ない

神経内視鏡手術とは?

当院では2017年6月より脳腫瘍や脳出血、水頭症などを対象疾患として日本神経内視鏡学会技術認定医による神経内視鏡手術をおこなっています。

日本神経内視鏡学会技術認定医 渡邊 丈博
三愛病院 脳神経外科
渡邊 丈博 医師
日本神経内視鏡学会技術認定医

神経内視鏡手術は、脳の中に直径3〜5mmの細い内視鏡を入れて脳の中の病巣を直接観察しながら行う手術のことです。手術時間は開頭手術に比べ半分程度と短く、患者さんの体への負担が少ない低侵襲な手術の一つとなります。

神経内視鏡

神経内視鏡適応疾患

脳内出血、脳室内出血

内視鏡による脳内出血の治療は最近発展している治療です。局所麻酔、場合によっては全身麻酔で低侵襲かつ血腫除去効果の高い手術が可能です。

頭蓋内腫瘍摘出(下垂体腫瘍、脳室内腫瘍など)

脳の奥深く、下垂体や脳室内で、内視鏡観察下に腫瘍を採取して病理診断をおこなったり、腫瘍を摘出することも可能です。

閉塞性水頭症

髄液の流れがどこかでせき止められて髄液が脳室に溜まる水頭症を閉塞性水頭症と言います。従って、閉塞性水頭症の場合には、せきとめられた脳室と脳室、または脳室とくも膜下腔(脳槽)の間に交通をつけることで治療することが可能です。

神経内視鏡手術の利点

脳出血の場合、神経内視鏡を用いる手術では頭蓋骨に小さな孔を開け、周囲を観察しながら血腫を取り除くことができます。従来の開頭手術に比べ、患者さんの負担は少なく、リハビリも早くから始められます。

下垂体腫瘍の分野は神経内視鏡手術がもっとも進んでいます。脳の中央底面に位置する下垂体の腫瘍は、従来、鼻の穴、唇の下からのアプローチで手術用顕微鏡下で行うのが一般的でしたが、最近は鼻の穴から鼻腔を経由し下垂体部分まで内視鏡を到達させ腫瘍を取り除く手術が行われています。手術の際の鼻の粘膜の損傷も少なく安全に手術ができます。

通常の水頭症シャント手術では、体の中に管を埋め込む必要がありますが、神経内視鏡手術ではその必要はなく、複雑な形態をもった水頭症の患者さんにも威力を発揮します。

 これまでの手術用顕微鏡を用いた開頭手術では、どうしても病巣に対して視野が遠くなりますが、神経内視鏡では、より病巣に近接して観察できるため顕微鏡の死角を補ったりしながら治療することが可能です。また近接して横からや裏側からも観察することも可能で、正面からだけの観察より詳細な観察が可能となります。

脳出血における神経内視鏡手術前後の画像

下垂体腫瘍のMRI画像

下垂体腫瘍(矢印)のMRI画像

神経内視鏡で見た下垂体腫瘍

神経内視鏡で見た下垂体腫瘍

神経内視鏡手術の実際

神経内視鏡手術の実際

症例により手術適応の条件もありますので、手術法の選択に関しては担当医師とご相談ください。

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