*乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍
乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をるくつところ)に発生する悪性腫瘍です。
症状は、しこり、乳頭から血やうみがでる、乳首の陥没、皮膚のくぼみ、痛み、脇のしこりなどさまざまです。
細胞ががん化して増え始めると、しこちになりますが、初期には食欲不振などの全身症状がほとんどないため、放置されやすい病気のひとつです。
*こんな人はすぐ検診を!
以下の7つの項目にひとつでも当てはまり、乳がんの検診をしたことのない人は、近々に検診をおすすめします。
○ 年齢 : 40歳以上のひと
○ 未婚 : 30歳以上で未婚の人
○ 未産 : 30歳以上で未産の人
○ 閉経 : 55歳を過ぎても月経がある人、あった人
(特に初経が早かった人)
○ 体重 : 標準体重プラス20%以上の肥満の人
○ 遺伝 : 母親や姉妹など親族に乳がんの人がいる人
○ その他: 避妊ピルや女性ンホルモン、副腎皮質ホルモンを常用している人
*検査の方法
1.問診、視診、触診
「乳房や乳頭に気になることや痛みがあるか、ないのか?」などの問診を行い、視診に入ります。左右の大きさに差がないか、えくぼ症状があるか、乳頭、乳輪部のびらんの有無を診ます。また触診では、鎖骨、胸骨、肋骨下縁、腋窩まで広い範囲を触り、しこり(腫瘍)の有無を診ます。
2.マンモグラフィー検査
マンモとは乳腺を意味する言葉。マンモグラフィー検査とは、乳房専用のレントゲン検査のことです。上下2枚のプレートの間に片方ずつはさんで薄く引き延ばした状態で、上下、左右方向から撮影します。
検査は10~15分、実際にX線を当てるのは数秒です。
3.超音波検査
乳房に超音波をあてて、乳房の内部から跳ね返ってくる反射波を画像にするものです。超音波の通りをよくするために、乳房表面にゼリーを塗り、端子を皮膚に沿って滑らせながら検査します。
検査は5~10分。人体に無害。
◆マンモグラフィーと乳房MRIの利点◆
【マンモグラフィー】
・微小な病変を描出できる
・早期発見が可能
【MRI】
・被ばくがない
・痛みを伴わない
・広範囲な撮影が可能
・正確な位置が分かる