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脳腫瘍の外科手術とガンマナイフ治療

 

脳腫瘍治療を、脳神経外科(外科手術)とガンマナイフ治療とのコラボレーションで行っています。
当院で行っている最新治療は、頭蓋骨の下部、脳幹部にできた「脳腫瘍」の切除を①安全に、 ②手術による後遺症を最小限に抑え、③患者さんが手術前と同じ生活に戻れることを目的に、林基弘医師と小原琢磨医師とが取り組んでいる手術方法です。


まず、MRIで頭部の撮影をします。3cm 以上の大きな腫瘍はガンマナイフのみでは治療できません。 脳幹部にできた腫瘍は神経に密着していたり、 神経を包み込んでいたりするので、外科手術も非常に難しくなります。
そこで、手術の難しい部分には 後でガンマナイフを照射することとし、それ以外の部分の腫瘍を手術で取ろうというのが、日本でも新しい取り組みなのです。


そのためにガンマプラン(脳腫瘍を3次元で鮮明に映し出す)の画像を用いて、手術で摘出する部分とガンマナイフで治療する部分を特定します。当院ではこの手術を2006年 10月から2007年6月までに8例行いました。
ガンマプランを用いることによって、非常に安全で、かつ従来よりも大幅な手術時間の短縮が実現できました。これにより患者さんの負担も大幅に減ったといっても過言ではありません。


より安全、確実な手術への取組み
2007年夏より、医療機器メーカーの協力により、手術用顕微鏡にコンピュータを接続し、外科医が見ている画面にガンマプランの画像を重ねることができるよう工夫をしました。 これにより、手術がガンマプラン通りに進んでいるかどうかを、手術用顕微鏡を用いながら確認できるようになり、より安全にかつより短時間で手術を行えるようになりました。 このシステムを用いた手術に関する記事が、今年9月共同通信により全国に配信されましたが、まだこれからも工夫や改良を重ねていきます。

 

ガンマプランを用いた脳腫瘍の治療例

 

ガンマプランを用いた治療例

 脳神経外科 部長 小原 琢磨
 

 
責任者 小原Dr 更新日 2007/11/26